エンジン内部の中で最も過酷な条件で酷使されるパーツがコネクティング・ロッドであると言われています。
コネクティング・ロッドはエンジンチューニングにおいては、欠かすことの出来ない非常に大切なアイテムなのです。
高回転化やパワーアップによるストレスはまともにコンロッドに掛かります。 曲がったり、歪んだり、折れたり、エンジンブローの大きな原因に成り得るロッドの破壊はチューニグに於いて慎重に対処しなくてはならないトラブルと言えます。
パワーロッドはH型断面を採用し、座屈強度に優れ且つ軽量化を図った設計となっており、純正ロッドに比べ約80gの軽量化(約460g)を実現しています。
強化ボルトは世界的に定評のあるARP社(USA)#2000ボルトを採用し、軸径を太くし確かな強度を確保しています。
大端部のショルダー、サイド、ボトムは各部最適な肉厚と形状にデザインされています。
キャップはボルトでロックさせる構造とし、ロッドショルダーは滑らか曲線形状となり剛性を向上させています。
純正ロッドはキャップをナットで固定させる為ショルダー部に滑らかさを得られ難い形状となっています。
キャップの位置決めには高精度のノックピンを採用し、ガッチリとロックさせています。
この様な確実なポジショニングはフレッティングなどの振動に対応し、メタル荷重の均一性を向上させています。
小端部はブッシュを介して,フローティング加工されており、内径は純正ピストンと同サイズとしているので、基本的には20mmのピンを使っているピストンであれば併用も可能です。
重量バランスは、一般的には単体重量で管理しますが、ロッドはエンジンに組まれると、大端部はクランクピンと結合され、小端部はピストンピンを介してピストンと組まれます。
つまり、慣性力の観点からはクランク側とピストン側に分かれて作動するので両端での個別バランスが大事になるわけです。
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