2021.07.21 | 整備の報告
NA8・エンジンオーバーホール②(愛知)
NA8エンジンオーバーホールの続きです。シリンダーブロックがボーリングから戻ってきましたので組み上げに入ります。
ピストンはBP用0.25ハイコンプでボーリングをしてもらいました。ピストン・コンロッドと重量を測りバランスを整えた所でピストンリング・コンロッドと組み付けします。 クランクシャフト・コンロッドのオイルクリアレンスを測定し組み付けをします。その後。オイルストレーナー、オイルパンと組み付けをして腰下はOK。シートカットしたヘッド
前回のブログで書くのを忘れていましたが、エンジンを下ろす前に4気筒の圧縮を測りました。すると2.3.4番と比べて1番だけが圧縮が少ない事に気付きました。シリンダーヘッドも修正面研に出してありますがその事を伝えた所、やはり1番のバルブフェース部分のあたりが悪く圧縮漏れをおこしていることが判明しました。お客様に相談をして新品バルブに合わせシートカットをしてもらう事にしました。 ヘッドが戻り、バルブシールを取り付けしバルブ・バルブスプリングの組み付けをしてシリンダーヘッドは完成。 シリンダーヘッドをシリンダーブロックに乗せ順番に組み付けして行きます。ラッシュアジャスターはもちろん新品に取替。 ウォーターポンプ・タイミングベルトと取付しタイミングケース・ヘッドカバーを取り付れば前回りを完成。 インジェクター・インマニ・オルタネータと補機類を取り付けしていきエンジンスタンドからサスペンションメンバーへと移動し取り付け。フライホール・クラッチ・ミッションと組み付けして搭載の準備ができました。 後はミッション付エンジンを車両へと搭載し順に組み上げて行き完成です。最後にアライメント調整をしてならし運転をして完結です。確認で圧縮を測りましたが4気筒ともすべて同じ数値で完璧でした。(愛知県豊橋市在住のお客様)