伝統のYoshimura(ヨシムラ)とMARUHAのコラボが実現。開発にあたりまずはリフトアップされたNA6CE車両の真下にセット。3Dスキャナーを取り出し、スキャニング。車体とマフラーの互いの位置関係を正確に把握する。この3Dデータを基に、デザイナーが先にデータ上で設計し、デザインされたものを実際に作ってみる。試作品を作るといっても1本じゃぁなくて、形状やパイプサイズを少しずつ変えながら何本も作る。そして、車両に取り付けて具合を観ながら徐々に煮詰め、実際にダイノ上で性能テストを何パターンも組み合わせて回した。ロードスターのアクセルはケーブルでペダルとスロットルがダイレクトに連結され、ドライバーの思いのままにスロットルが反応する。ズバンっと床まで踏み込むアクセルワークを楽しめるのがNA/NBの醍醐味であり、軽快に響く排気音を肌で感じ取るマフラーが出来上がった。基本構造としては内部ストレート構造のため、サイレンサーは軽量且つコンパクトにまとめられ、またパワーが出しやすく、特に高回転域になる程に伸びのあるエンジンパワーが期待できる。つまり高回転的なNA6CE/NA8Cのエンジンチューニングには余程適している。
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パーツ名 | セット価格 | 部品代 | 取替工賃 |
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RayoVeloz / ラヨベロス SS NA6/NA8用ヨシムラ特注マフラー | ¥187000(税別) | 180,000 | 7,000 |
RayoVeloz / ラヨベロス STB(チタンカバー) NA6/NA8用ヨシムラ特注マフラー | ¥220000(税別) | 193,000 | 7,000 |
採用されたパイプは304ステンレス材。ヨシムラ製マフラーでは定番化されている安定したパイプである。十分な強度の反面、肉厚1.2mmの軽量パイプはヨシムラ製マフラーで日頃採用されているパイプであり、4輪用として敢えて用意される肉厚がある重いパイプなどではない。日頃2輪で使うパイプなのだからして、4輪に使えば軽量化になるのは当然の成り行き。肉が薄いと曲げも溶接も融通が効きにくく、難易度が上がる事を知って頂きたい。触媒後ろからサブサイレンサーまで →50.8mmサブサイレンサーから後方 →60.5mmの異径パイプによるハイブリッド化されたMIXパイプ径のコンビネーションこそが、存分にテストを繰り返し、総合的に判断をした結果である。
サイレンサーはSS(ステンレス)とSTB(チタン)の2種類から構成される。 どちらも板厚0.6mmと非常に軽量な仕様となっている。 巻き方は、ヨシムラ独自の変形トラぺゾイド。かつて4輪サイレンサーには使われた事はない独特な形状。一目でヨシムラ製だと分かるほどに美しく、軽快なデザインをしている。 両サイドのカバーは型からプレスされる専用品。この両サイドに膨らむアールを帯びたサイドカバーも一般通常品であれば味気の無いフラット鉄板で処理されてしまう。この点だけに於いても他社製と比較をすれば、その造形美に一旦を担うクオリティをお判り頂けると思う。
触媒直後のサブサイレンサーは、音量制御に欠かせない大事な要素である。 内部にはメインサイレンサー同様グラスウールが充填されて、消音効果を担う。車体下部のフラットでタイトなスペースに設置されるための、最低地上高も考慮された適切な直径でデザインされ且つメイン同様にリベット加工で構成される分解式となっている。
吊りゴム部ステイも本体同様にステンレス材が採用されている。 純正マフラーのステイパイプ径は10mmである。これに対してラヨべロスは12mm径。開発当初は純正同様に10mmであったが、最終段階で12mmに変更された。純正の吊りゴム は10mmでも12mmでも対応ができるが、実際12mmの方が食い込み方が良い。ラバーにしっかりと食い込ませることで、マフラー振動を安定して抑え込むことができ、狙ったポジションでマフラー自体を安定させる効果もある。
メインサイレンサーとステイ用バンドの間にはシリコン製ラバーが介在する。金属同士の振動による擦れを軽減させる目的から採用されている。 シリコンは200度弱でも十分に性能を維持でき保護ラバーの役目を担う。高温環境で採用されるゴムとしては、最適な材料である。
テールパイプ(出口)は、非常に大事な箇所になる。 先ずはその美観。車に搭載した時点から瞬間確認ができるのはテールのみである。態勢を屈んでサイレンサーを見れば、ヨシムラ製の際立つサイレンサーとそのエンブレムがドーンと目に入るが、一般的にはテールパイプに意識が先ず走る。最終的にはダブルレイヤー仕様を採用。出口部は専用プレス型でアールを形成し、溶接と研磨で美しいラインを作り出している。 サイドからはMARUHA27のロゴをレーザーマーキングで誂えて、弊社オリジナル性を少しながらアピールさせて頂いた。
全体を3分割として構成されえており、それぞれがスリップオン(差し込み式)で接続される。基本的に材質はステンレス材、パイプもサイレンサーも肉薄であり、軽量・コンパクトなデザイン。溶接を含め総合的にハンドメードなる手作り工程が多く、職人たちが手掛ける作品と表現したい。小さなサイレンサーであるものの、パワーと保安基準をクリアする消音性を兼ね備え、まさに純正仕様からチューニング仕様まで幅広く対応できる様に設計されている。